本気のカレー、はじめました。

どうして海は青いの?とは子供がよく聞いたもので、社会の歯車と化したいい歳のオッサンがそんな事を口走ると途端にお医者さんに連れていかれるものだ。

当たり前とはそんなもので、今日日、気温が40度手前まで上がるような日本においては、夏は暑いもの。当たり前の事だ。

 

その暑い中、今日は甲子園のアルプス席に行って、あの応援席に広がる甘酸っぱい青春の味を嗜もうと思ったものの、布団の中から起き上がったのが午後の2時、青春味の缶ジュースなんかとっくにぬるくなってしまい、ビールの一口目を他人に飲まれてしまったような深い喪失感を嗜んだ後、僕はもう一度布団にもぐりこんだ。それでも僕は明日も起きようとするだろう。

日本で唯一、合法的かつ安価に青春を味わえる場所はあそこしかないのだから。

 

ライターが切れて慌てて買いに行ったコンビニと、今これを書いている某ファストフード店はいずれも中国の人が店員だった。

「ミルクのアイスティーをください」と言った数秒後に、「ミルクでしょうか、レモンでしょうか」と聞いた彼女はもしや、僕の事が気になり過ぎて頭に入っていなかったのだろうか。と一瞬頭の中が桃色で染まったものの、僕の注文する順番がいつもと違い困ったのだろうと安牌を切り、もう一度大きな声で「ミルクで」と言った。返してくれ、僕の桃色を返してくれ。頼んだはずなのに一向に来ないオニオンポテトと一緒でいいから。